ニット生地を縫ってみようーニット生地を縫うときの基礎知識①ー
ソーイングを始めたら、いつかは縫ってみたいニット生地のお洋服。
ニット生地のお洋服は、カットソーと呼ばれることもありますね。
ニット生地では、次のようなお洋服が作れます。
- Tシャツ
- パーカー
- トレーナー
- パンツ
- ワンピース
- ニット帽やミトン手袋、レッグウォーマー、ネックウォーマーなどの小物
着心地が良く普段使いしやすいニット生地のアイテムは、ソーイングを始めた方ならぜひチャレンジしていただきたいもの。
ポイントをおさえると意外と簡単に、あっという間に作れてしまうんですよ♪
そこで今回は、ニット生地を縫うときにこれだけはおさえておきたいポイントをまとめていきます。
この記事を書くにあたり、実際に初心者の方にニットソーイングを教えているソーイング教室
【Sewing House Free Style】様にご協力をいただきました。
ニットソーイングに興味をもっている方は、ぜひ最後までしっかり読んでみてくださいね。
【Point1】ニット生地専用の型紙を用意しましょう
型紙は、そのお洋服を作るのに最適な生地を想定して作られています。
織物の生地(ふはく生地)は縦横方向には伸びない生地なので、
- 着たときに窮屈でないか
- 着脱に問題がないか
などを考慮して開きやゆとりのある型紙になっています。
反対にニット生地の型紙は、ニット生地が横方向によく伸びる生地であることを考慮して作られています。
これをふはく生地で作ってしまうと、頭が入らなかったり、なんとか着られたとしてもキツくて動きにくい着心地の悪いお洋服になってしまいます!
ニット生地でお洋服を作るときは、必ず「ニット生地専用」となっている型紙を選ぶようにしましょう。
ソーイングママの「ニット生地専用型紙」はコレ!
【Point2】ニット生地専用の針と糸を必ず使いましょう
ニット生地は「ロックミシン」というミシンを使うととても縫いやすいですが、家庭用ミシンでももちろん縫うことができます♪
ただし家庭用ミシンでニット生地を縫うときには、次の2点を必ず守る必要があります!
- ニット用のミシン針を使うこと
- ニット用の糸を用意すること
ニット用のミシン針を使おう
ニット生地は柔らかい編地になっているので、とってもデリケート。
ふはくを縫うときと同じミシン針を使ってしまうと、生地を傷めたり穴を開けてしまうことも!
必ず手芸店で「ニット用」と書かれたミシン針を用意するようにしましょう。
ミシンによって異なることもありますので、ご自身のミシンのメーカーに合ったものを選ぶようにしてくださいね。
ニット用の糸を用意しよう
横方向によく伸びるニット生地は、着脱の際などに伸びて縫い目の糸が切れてしまうことも!
それを防ぐため、糸もニット生地に合ったものを使いましょう♪
最もおすすめなのは「レジロン」。
Free Styleの先生の検証の結果、ニット生地の伸縮に対応するのはレジロンが一番だったそうです!
ニット生地にはレジロン、とぜひ覚えておきましょうね♪
【Point3】ニット専用の接着芯を用意しましょう
接着芯とは、アイロンで接着できる薄い布のことをいいます。
次のようなときに使用します。
- 生地の強度を増したい
- 型崩れを防止したい
- 伸びをおさえて縫いやすくしたい
ニット生地は伸びやすく柔らかい素材のため、着用の際に強く引っ張ると縫い目が裂けてしまったり、お洗濯で型崩れしてしまうこともあります。
そのため、型紙には注意したほうが良い部分には接着芯を貼るよう記してあるのです。
手芸店で接着芯として置いてあるものにはたくさんの種類があります。
その中でもニット生地にはニット専用の接着芯がマスト!
私がよく使っているのは下のようなタイプのものです。参考にしてくださいね。
【Point4】ニット生地は「伸びる」!ニットの特性を知って縫い始めましょう
ここまでも何度もお伝えしてきたとおり、ニット生地の最大の特徴は「よく伸びる」こと!
この横方向に伸びる特性のおかげで、柔らかで着心地の良いお洋服ができあがります。
しかしこの伸びる生地をうまく扱うにはちょっとの練習やコツが必要です。
縫う時にいちばん大切なのは、無理に引っ張ったりしないこと。
ミシンの動きを助ける程度に手を添えて、極力生地を伸ばしてしまわないように優しく取り扱っていただきたいです。
それでもやはり最初は難しいと感じるもの・・・
最初にチャレンジするのにおすすめなニット生地については、次の記事でご紹介していきます。
そちらもぜひご覧いただき、生地選びの参考にしてくださいね♪
ニット生地を縫ってみようーニット生地を縫うときの基礎知識②ー
まとめ
今回は、初めてニット生地のお洋服にチャレンジしてみたい方に知っていただきたい、おさえておきたいポイントについてご紹介しました。
ニット生地を縫うときには、次のようなポイントがあります。
- ニット生地専用の型紙を用意しましょう
- ニット生地専用の針と糸を必ず使いましょう
- ニット専用の接着芯を用意しましょう
- ニット生地は「伸びる」!ニットの特性を知って縫い始めましょう
これらをまず用意しておくと、ニットソーイングをスムーズに始められます!
これらのポイントをおさえて、楽しいソーイングの時間を始めましょう♪